ペプチド類(ラクトトリペプチド、かつお節オリゴペプチドなど)

  • 体内にすばやく吸収され、血圧上昇を抑える

なぜ体にいいのか

私たちが摂ったタンパク質はそのままでは吸収されにくい物質なので、消化管内でアミノ酸に分解される。その分解の過程でできるアミノ酸の結合体がペプチドだ。アミノ酸が2個結合したものをジペプチド、3個からなるものはトリペプチド、数十個からなるものはポリペプチドという。
ペプチドは消化吸収のスピードが速く、病中、病後など体力が低下しているときでも栄養素がスムーズに体内に吸収されるという特徴がある。また大豆、イワシ、カツオ、牛乳など由来するタンパク質の種類によってできるペプチドの種類も異なってくるし、体内での作用もそれぞれ違う。
ラクトトリペプチドはアミノ酸が3つ結合しているペプチドで、VPP(バリン・プロリン・プロリンの結合)とIPP(イソロイシン・プロリン・プロリンの結合)の2種類がある。このアミノ酸組成は乳タンパク質の主成分であるカゼインの中にあり、乳酸菌が作るラクトバチルス・ヘルベティカスという酵素の働きで、発酵中に分解されてできる。
ラクトトリペプチドには主に、血圧の上昇を抑えるという作用がある。血圧が下がって腎臓に流れる血液の量が減ると、レニンという酵素が作られる。レニンは血液中のアンジオテンシノーゲンに働きかけ、アンジオテンシンIという物質を作り出す。これにアンジオテンシン変換酵素(ACE)が作用すると、アンジオテンシンⅡという物質が作られる。このアンジオテンシンⅡには血管を縮める作用があり、血圧が上昇する。ラクトトリペプチドには、ACEの働きを阻害する働きがあり、血圧上昇に直接働きかけるアンジオテンシンⅡを作り出さないという効果がある。
魚由来のペプチド類にも、同様にACE阻害作用をもつものがある。いわしから生成されるサーデンペプチドやかつお節オリゴペプチドなどがそうだ。サーデンペプチドのバリルチロシン、かつお節オリゴペプチドのLKPNM(プロドラッグタイプペプチド)という物質がACE阻害に効果を発揮するといわれている。

摂取方法について

血圧上昇を抑えるために必要な摂取量の目安は、ラクトトリペプチドの場合、3.4mg、かつお節オリゴペプチドで1.5mg程度。ただしすでに高血圧治療薬を服用している人は、降圧作用が増強される恐れもある。摂取する場合は医師と相談したほうがいい。(山口)

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