ショウガ

  • すぐれた殺菌作用と血行促進効果のある「食べるお薬」

なぜ体にいいのか

ショウガは薬味や魚・肉の匂い消し、風味づけと、料理から菓子にまで利用範囲の広いおなじみの食材である。もちろん日本だけでなく、中国をはじめアジア各国、欧米でもよく使われる。
ショウガは食用としての利用範囲もさることながら、古くから薬効もきわめて高いことが体験的に知られてきた。西洋ではジンジャー、漢方ではショウキョウとよばれ、世界中で愛用されてきた生薬だ。西洋では「吐き気がしたらジンジャーエールを飲みなさい」というくらい、ショウガには優れた殺菌能力や胃の不調を整える働きがあり、まさに「食べるお薬」である。刺身や寿司、さらに豚肉などと食べ合わせるのも、経験的にショウガに殺菌力があることを日本人が知っていたからだろう。
ショウガの有効成分の代表は、辛味の素であるジンゲロンとショウガオールである。これには胃酸の分泌を促進して食欲を増進させる効果があり、摂食中枢が鈍感になっている拒食症の人にも効果が期待できる。健胃、下痢体質の改善効果もある。また、血液循環を促進して体を温めるので、冷え性や肩こりにも効果がある。
また、風邪の諸症状の緩和、皮膚炎、火傷の改善が挙げられる。
ショウガは食用でなく、外用薬として用いられることも多い。ショウガをすりおろしオリーブオイルに混ぜたものを頭皮にすりこむとフケの解消に、耳の中に塗ると耳痛の沈静に効く。さらに火傷にはショウガの搾り汁がよいとされる。

ここに注意

ショウガは刺激の強い食材である。いくらおいしいからといって、痔や潰瘍など出血性の疾患がある人、吹き出物がある人が多食すると、症状を悪化させることがあるので、心当たりのある人は摂る分量に注意しよう。

成分豆知識

火傷や皮膚炎などの外用には、温めた植物オイルにショウガをすりおろした搾り汁を混ぜ合わせる。それをコットンに染みこませて患部に当てる。(早川)

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