セントジョーンズワート

  • 抗うつ作用が認められるメディカル・ハーブ

なぜ体にいいのか

セントジョーンズワート(「聖ヨハネの草」の意)は、日本名をセイヨウオトギリソウという。開花時期が聖ヨハネの誕生日ごろで、花びらをこすると紅い液体が出てくることからか、ヨーロッパでは中世から洗礼者ヨハネの血からこの草が芽生えたと言い伝えられている。
セントジョーンズワートは「悪魔を追い払うハーブ」と呼ばれ、外用して切り傷や火傷に、内服して軽いうつ症状などの治療薬としてヨーロッパで古くから使われてきたが、医学的にはその薬効を認められるまでに至ってはいなかった。
しかし、著名な『イギリス医学』誌にハーブに関する研究が30例取り上げられ、セントジョーンズワートが抗うつ剤と同様の効果を示すという発表がなされたのである。症状が改善した上、副作用もみられなかったことから一躍人気のハーブとなった。今では、ドイツにおいて天然の抗うつ用薬品として認められている。
セントジョーンズワートには、抗うつ効果のほかにもさまざまな薬効がある。まず、筋肉を和らげる作用があるので生理痛を緩和、また去痰(きょたん)効果もある。ヨーロッパでは胃潰瘍などの消化器系疾患の治療薬としても使われている。
さらに、消毒作用や鎮痛作用があるため、切り傷や火傷のほか、リウマチや坐骨神経痛にも効果が認められている。
最近の研究では、セントジョーンズワートに含まれるヒペリシンとプソイドヒペリシンには、HIVウイルスをはじめとするレトロウイルスの増殖を妨げる作用も発見されている。また、セントジョーンズワートが食欲を抑えることも知られており、肥満解消の効果も期待されている。

ここに注意

医薬品と併用する場合は注意が必要だ。鎮痛薬、抗うつ薬(SSRI)、強心薬、経口避妊薬、気管支拡張薬、抗てんかん薬、抗HIV薬、抗不整脈薬、血液凝固防止薬などを服用している場合、医薬品の効き目が弱まったり副作用が強く出る場合がある。事前に医師に確認するか、服用を控えよう。(山口)

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