「日本初、市場に出たゲノム編集トマトとは」江面浩氏

江面浩氏

HDラジオでは、毎週さまざまなジャンルの専門家やリーダーをゲストにお迎えしています。
今回は、江面浩氏に「日本初、市場に出たゲノム編集トマトとは」をテーマにお話を伺いました。

江面浩氏

「日本初、市場に出たゲノム編集トマトとは」

江面浩氏

筑波大学生命環境系 教授、つくば機能植物イノベーション研究センター長


1回目「日本初、市場に出たゲノム編集トマトとは」

昨年、ゲノム編集技術を使って品種改良されたトマトが、日本で初めて一般販売されて話題となった。遺伝子組み換え技術がよく問題視されるが、「組み換え」と「編集」では何が違うのか? 前者が別の遺伝子を組み込むのに対して、後者はもともと持っている遺伝子をチューニングする技術だ。一昨年、ノーベル化学賞を受賞したそのゲノム編集技術を用いれば、これまで長年かけて行ってきた突然変異による品種改良の時間を大幅に短縮し、狙った改良を効率よく進めることができるという。今回、GABA(ギャバ)が高含有されたトマトについて、お話を伺った。

2回目「トマトの機能性が、セルフケアの意識を高める」

新しい科学技術には、たいてい何らかの抵抗感が生じる。それなら、肯定感の高い消費者に直接、提供しようということで始めたモニター募集。これが予想外に、大きな反響があった。「血圧が下がった」と報告してくれる消費者もいる。健康意識の高まりとともに、生トマトの購入希望や加工食品への要望も出て、その輪は広がっているという。そして世界に目を向けると、この日本のトマトが、世界の食品先端技術に関する規制改革の大きな力になっているという。

江面氏の取材コラムはこちら

関連記事

コメントは利用できません。

発売中の書籍

ピックアップ記事

  1. 「サプリメント健康事典」出版記念シンポジウムのご報告
    2015年12月2日、『サプリメント健康事典』の出版記念シンポジウムが、神保町の学士会館で行われ…
  2. 「サプリメント健康事典」書籍紹介
    2015年4月の機能性表示改正後、初めての総合的なサプリメントに関する一般書として、集英社から出版さ…
  3. 今年、閣議決定を受けて食品表示に関する規制改革が進められ、43年ぶりの改正となる新たな食品表示制…
ページ上部へ戻る