菊イモ

  • 血糖値の上昇を抑える天然のインスリン

なぜ体にいいのか

菊イモは、北アメリカ原産の菊科の多年草。芋類ではなく、秋に黄色い花を咲かせ、根の先端が肥大してイモのような塊ができるのでこの名前が付いた。収穫は10月末ごろ、じゃがいものような舌ざわりとごぼうのような風味が特徴だ。戦時中、一時期栽培されていたこともあったが、現在ではほとんど見られない。
しかし菊イモに糖尿病を改善する効果があることがわかり、注目を集めている。
菊イモはイヌリンという成分を多く含んでいるが、これは果糖(フルクトース)が約30個つながった多糖類。体内に入っても吸収されにくいという特徴をもっている。
でんぷんの場合、ブドウ糖に分解されて小腸で吸収される。すると血液中のブドウ糖が増えるため、膵臓からインスリンというホルモンが分泌される。インスリンは血液中の血糖値を正常に保つ働きをもち、ブドウ糖の細胞への取り込みを促したり、また過剰なブドウ糖を体脂肪として蓄える働きがある。高血糖の食事をするとインスリンの分泌も高まるため、ブドウ糖がたくさん脂肪として蓄えられて肥満を招いてしまうおそれがあるし、インスリンが過剰に分泌される状態が続くと、インスリン自体の働きが弱まってしまう。すると、血糖を制御できなくなり、糖尿病を引き起こしてしまう可能性がある。
イヌリンは体内にそのまま残り、一部は果糖の数が少なくなったオリゴフルクトースになるため、腸壁で吸収されない。吸収されなければ血糖値も上がらないというしくみだ。
さらにオリゴフルクトースは、腸内でビフィズス菌など善玉菌のえさになるため、便秘が解消するなど、腸内環境を整えることにも役立つ。

摂取方法について

菊イモの食べ方はいろいろあるが、調理する場合、イヌリンは水溶性であるため、長時間水にさらさないなど注意が必要。また酢酸やアルコールで変化する性質があるので、酢や酢の物、アルコールとの併用は避けたい。サラダに入れる場合も、ドレッシングにはレモンや酢を使わないほうがいい。
ただ菊イモはあまり見かけないので、錠剤やお茶など、サプリメントで摂るほうが簡単だ。その場合も血糖値を下げる薬との併用は医師と相談してほしい。(早川)

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