マリアアザミ(オオアザミ)

  • 話題の成分シリマリンが、肝障害を予防し活性酸素を抑える

なぜ体にいいのか

オオアザミ(マリアアザミ)はキク科の植物で南ヨーロッパや北アフリカ、アジアに広く分布している。ヨーロッパでは2000年以上も前から、肝臓や胆のうに効き、母乳不足を解消する生薬として親しまれているというが、日本ではまだまだなじみの薄いハーブである。
薬用としては主に種子と葉が用いられ、ドイツでは種子から抽出したエキスを肝臓への解毒作用をもつ医薬品として認可しているほか、ヨーロッパ各国、中国、韓国でも医薬品として認められている。
オオアザミの種子抽出エキスで薬効の中心となる有効成分は、シリマリンというフラボノイド混合物。最近ではシリマリンそのものの成分解析も進み、その中で特に重要な作用を与える成分としてシリビン、シリジアニン、シリクリスチンが単離された。
シリマリンの主な効用としては、肝炎や肝硬変、アルコール性肝障害などの肝機能の改善、抗酸化作用、強壮、利尿効果などが挙げられる。またキノコ中毒に対する解毒作用なども報告されている。
薬効のメカニズムも最新の研究でわかってきており、シリマリンが細胞膜の過酸化脂質の発生を抑えることによって、肝臓の機能を改善すると考えられている。
さらにシリマリンは体の中で合成される抗酸化物質グルタチオンの生成を促進させることや、老化やガン、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などの原因になる活性酸素を抑える効果など、新しい事実が次々と明らかにされてきた。欧米で最も人気の高いメディカル・ハーブとなっている理由もここにある。

ここに注意

ドイツでは、シリマリンの含有率が70~80%に規格化されたオオアザミ抽出エキスだけを、毒性肝障害と慢性肝炎、肝硬変の治療薬として認めている。日本ではオオアザミの抽出エキスを製品化しているメーカーはまだ少ないが、飲酒の習慣がある人、酒量の多い人はぜひ注目していただきたいサプリメントである。
摂取量はシリマリン換算で200~400mg程度。1日に3回くらいに分けて摂るとよい。(山口)

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