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ガン
メカニズム
1981年以来、日本人の死亡原因トップはガンである。最近では3人に1人がガンで死亡し、2人に1人は一生のうち一度はガンにかかるという統計もある。もっとも多いのは肺ガンで、以下、胃ガン、結腸・直腸ガン、肝臓ガン、膵臓ガン、食道ガン、乳ガンの順で死亡者数が多い。さまざまな発ガン物質が発見され、ガン化に関連する遺伝子も見い出されてきたが、ガンの発症にはやはり食生活や喫煙、運動不足といった生活習慣が大きく関与していることが解明されてきた。特に食生活がガン発生原因の3分の1以上を占めるとみる研究者が多い。ガンを予防する食物の研究から、ガン予防のためのサプリメントも開発されている。
解消・予防のためのアドバイス
正常な細胞がガン細胞に変わり、発見されるまでには長い年月がかかる。この間、体内の免疫力が高く維持されていれば、ガン細胞への変化は防ぐことができる。細胞のガン化を促すきっかけのひとつは、活性酸素による遺伝子の障害である。したがって体の抗酸化力を高め、活性酸素の害を抑えれば、ガン発生防止が期待できる。ガン発生を抑える作用のある食品にはキノコ類、高麗ニンジン、ハトムギ、プロポリスなどが知られている。特にマイタケ、シイタケ、霊芝、アガリクスといったキノコ類には、β-グルカンという高い免疫賦活作用をもつ多糖体が含まれている。またシイタケから抽出したレンチナンは抗ガン剤にも使われている。ビタミンC、E、お茶に含まれるカテキン、プロポリスや植物に含まれるフラボノイドには、細胞のガン化を抑える作用がある。ビタミンAには粘膜や細胞膜の免疫力を高める働きがある。Aが豊富なレバー、ホウレン草などを十分に摂ることで、皮膚や臓器がガンに侵されにくくなり、ガン化しかかった細胞膜の修復も期待できる。また、セレンには抗酸化のほかに免疫力を高め、発ガン物質を分解・解毒する作用を高める働きがある。そのほか食物繊維や乳酸菌もガン予防に有効。サプリメントなどで補うと効果的だ。(福田)