紅麹(べにこうじ)

  • コレステロール値や血圧を正常化する

なぜ体にいいのか

紅麹は、発酵させるときの菌にモナスカス属の糸状菌を用いた赤色の麹のこと。中国では2000年以上前から、消化を助け、血液の循環を良くし、内臓を強くする薬のひとつとして珍重されており、紹興酒などを作るのにも利用されてきた。日本では沖縄の「豆腐よう」という食品を作るときに使われる程度で活用例はなかったが、紅麹のコレステロール値を下げる効果が発見され、着目されるようになった。
コレステロールは食事から摂るものは全体の2割程度で、ほとんどが肝臓で作られている。悪いイメージが強いコレステロールだが、細胞膜の原料になるなど、身体にとっては不可欠のもの。そのため体内で合成されるしくみができているのだ。しかし増えすぎると高脂血症など悪影響もある。
高脂血症の治療薬の中にスタンチン系の薬剤があり、体内でコレステロールが作られるのを阻害する作用をもっている。紅麹の中にもスタンチンが含まれており、摂取することでコレステロール値が下がるということがわかっている。
コレステロールは、酢酸をもとにさまざまな過程を経て合成されるが、紅麹のスタンチンはコレステロール合成に必要なメバロン酸を作りにくくする。それによって、コレステロールの合成を抑制するという作用だ。さらに、善玉のHDLコレステロールは変化せず、悪玉のLDLコレステロールだけが減少するということもわかっている。細胞にとって不可欠なコレステロールが少なくなると、細胞の表面にあるLDLコレステロールの受容体を増やして取り込んでいくのだ。そうすると、血中のLDLコレステロールが減ることになる。
ほかにも紅麹の有効成分としてはγ-アミノ酪酸がある。これは脳内に多く存在する神経伝達物質で、作用のひとつに血圧を下げる働きがある。

摂取方法について

紅麹で醸造した清酒、味噌、醸造酢も市販されているが、サプリメントで摂るのが一般的。スタンチン量にして1日1~2mgを目安に摂りたい。市販のサプリメントは、この量を摂取できるように調整されていると考えていいだろう。
またコレステロールは睡眠中に合成されるので、紅麹は就寝前に飲むとより効果が期待できる。(山口)

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