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- 玄米(発芽玄米)・玄米胚芽油とは
玄米(発芽玄米)・玄米胚芽油
- 栄養バランスが整った完全食品
なぜ体にいいのか
日本人の主食はコメ。白いごはんがないと、食べた気がしないという人も多いだろうが、玄米から白米を精製する過程で、もっとも栄養豊かな部分がはぎ取られている。
玄米はミネラルやビタミン類、脂肪酸、食物繊維を豊富に含み、必要な栄養のバランスを保てるという。特に、発芽するときに芽の部分になる胚芽には、注目すべき栄養素のほとんどが詰まっている。
この胚芽から抽出される油脂が玄米胚芽油と呼ばれるわけだが、ビタミンB群とEの含有量はずば抜けて高い。B群は糖分の代謝を促すことにより膵臓の負担を軽くするだけでなく、疲労回復をはかり、ストレスに強い体作りに役立つとされている。抗酸化を助ける作用があり過酸化脂質の生成を抑制するビタミンEは、血管の若さを保ち動脈硬化を予防する。
更年期障害による自律神経の変調には、「γ-オリザノール」という含有成分が効果的だ。自律神経の失調によって起こる頭痛や腰痛、倦怠感、のぼせ、めまい、肩こりといった症状に有効であるという報告が数多くされている。
摂取方法について
栄養価の高い食品として近年見直されるようになった玄米だが、消化の悪さや調理がしにくいことから、日頃の食事に取り入れにくい点が指摘される。玄米そのものを食べるのが苦手な人は、玄米を発芽させて消化しやすくした加工品や、胚芽の形で料理に用いるほか、シリアル類、粉末製品などを活用するのがおすすめだ。
食品豆知識
玄米食は、白米食に比べて硬く食べにくい半面、自然とよく噛むことが習慣となる。この噛むことでもたらされる効用は、あごが強くなることをはじめ、脳につながる神経を刺激し老年化に伴うアルツハイマー病を防いだり、食べる量が無理なく減らせることから肥満を防止、改善するなどさまざまだ。
また、咀嚼することで唾液の分泌が盛んになると、それにつれて唾液中の「ぺルオキシダーゼ」という酵素の量が増加。この酵素には発ガン物質の発ガン性を抑える効果がある。(早川)