サメ軟骨

  • 細胞の水分を管理して、美肌を保つ

なぜ体にいいのか

サメの軟骨のひとつが中華の三大高級食材のひとつフカヒレだ。古来中国では不老長寿の料理として、上流階級層に珍重されてきた食材である。悠久の歌人たちが浮世を憂い、不老不死の理想郷を夢見た頃からの食材といえよう。
こうした伝統的な薬効のある食材だからこそ、近年、栄養生理学など科学に基づいた研究もされてきている。
サメの軟骨に豊富に含まれている成分、ムコ多糖類のコンドロイチンに注目してみよう。これは、フカヒレスープなどでもみかける、軟骨の周りにあるプルプルとした粘性物質だ。このコンドロイチンは体の細胞間の結合組織にあって水分の調節をしている。美容などで、にわかに話題のコラーゲン(線維状のタンパク質)と結びつき、肌のみずみずしさや弾力を保つのにも役立っている。また、コラーゲンもサメの軟骨に含まれているので、補給と増強、双方の役割があるのだ。さらに、結合組織を強化することによって、骨が丈夫になり、ひどい腰痛やリウマチの痛みを緩和する。
一方でこのコンドロイチンは、含まれるほかの成分(タンパク質など)と協力しあい、ガンの新生血管の形成を抑えることがわかり、ガン細胞の増殖、転移を防ぐのに効用があると考えられるようになった。新生血管の形成は、主に固形ガン(乳ガン、前立腺ガン、膵臓ガンなど)やガン以外の疾患にも認められるため、サメ軟膏は新生血管の形成に関わる諸病に有効とされている。

ここに注意

サメの軟骨は、そのままでは消化吸収が悪いという欠点があるので、市販されているものは、サメ軟骨から、溶けにくい物質や不純物を取り除いている。また、前述したとおり、固形ガン以外のガン(リンパ腫、白血病など)にはそれほどの効果がないことに注意しよう。
疾病がある場合は、必ずその処方について、医師のアドバイスを受けることをおすすめする。

成分豆知識

関節炎に有効といわれて注目されるグルコサミンは、体内に入るとコラーゲン、エラスチン、コンドロイチンと同じ仲間に変身する。(早川)

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