納豆菌

  • 善玉菌を増殖させ、腸内をクリーンにして健康を保つ

なぜ体にいいのか

その特有の匂いや食感のために好き嫌いがはっきり分かれる納豆は、日本人にとってもっとも日本的な食品のひとつだ。納豆は蒸した大豆を藁苞(わらづと)で包んで作る。これは藁に付着している納豆菌の作用だ。近年、この納豆菌や納豆菌のつくり出す酵素が健康食品として高い効用があることが明らかになり、日本の納豆がにわかに世界の注目を集めはじめている。
原料である大豆自体が良質のタンパク質や大豆サポニン、ビタミン、ミネラルを含む完璧な栄養食品であることに加え、これが納豆になると、発酵するうちに納豆菌が増殖してビタミン類が合成されるといわれている。特に、ビタミンB群(なかでもビタミンB12)が多くなり、栄養分の消化・吸収率は、65%程度から90%を超える効率となる。
納豆菌の効用としては第1に整腸作用がある。納豆菌は胃酸に負けずに腸まで届き、腸内の善玉菌を活発化させる。逆に悪玉菌の増殖は抑え、発ガン物質や有害物質を減少させたり、悪いものを体外へ排泄する働きがある。これによって便秘が改善され、有害物質を分解する肝臓の負担を軽くして体の機能を健康に保つ役割を果たす。
第2の効用は、腸の免疫力を強化すること。有害な細菌やウイルスを抑えて、病原菌から生体を守る働きがある。また、ガン細胞を攻撃する免疫細胞を活性化させるインターフェロンを誘発することから、ガン抑制の効果があると考えられている。
さらに、納豆菌に含まれるナットウキナーゼという酵素が第3の効用を生んでいる。こちらは、血栓を溶かす作用があることから、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ役割がある。ほかにも血圧の降下作用や活性酸素を排除する力もある。

ここに注意

納豆は、血液凝固の促進(止血作用)や抑制(血液内での働き)に関わるビタミンKが豊富なため、血液凝固剤を服用している場合は、医師への相談が必要である。

食品豆知識

利用法には納豆のほか、小麦胚芽や米ぬかを納豆菌で培養したエキスもある。また、ナットウキナーゼは熱に弱いので、納豆は高温で調理しないほうがよい。(早川)

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