脳の老化防止

メカニズム

人の名前が出てこない、ものの置き場所を忘れるといった経験は、誰にでもあるだろう。これは生理的な老化現象で、加齢とともに神経伝達機能が低下することに由来する。人の脳細胞は約140億個あるが、40歳を過ぎると1日5万~10万個が死滅していくのである。判断力や思考力があり、日常生活には支障のない「健忘」と、今日が何日なのか、自分がどこにいるのかわからないなど見当識(けんとうしき)に障害が現れる「老人性痴呆」とは違うものだ。痴呆は病気によって引き起こされる症状のひとつ。「脳血管性痴呆」と「アルツハイマー性痴呆」の2種類がある。前者は、脳の神経細胞を養う末端の毛細血管が何カ所も詰まり、その先の脳細胞が死んでしまうのが原因で脳の働きが低下する。症状が段階的に進むため、脳の働きがある部分ではしっかりしているなど、痴呆がまだら状に現れる。後者は、脳全体が萎縮することで起こる。女性の更年期以降に多く現れるが、これはエストロゲン(女性ホルモン)の喪失によって、脳細胞の保護効果が失われることと関係が深いと考えられる。閉経後にエストロゲンを補充している女性では、アルツハイマーが30~70%少ない。

解消・予防のためのアドバイス

脳の中では140億個のニューロン(神経細胞)がつながり、数千億個ものシナプス(接点)を作っている。脳の記憶を呼び出すには、神経細胞と神経細胞の間を信号が伝わらなければならない。そのために必要なのがドーパミン、ノルエピネフリン、セロトニン、アセチルコリンなどの神経伝達物質である。神経伝達物質の生成には、さまざまな栄養素が不可欠だ。特に神経の再生を促すビタミンB6は重要。脳の細胞膜の構成成分であるリン脂質の大部分を占めるホスファチジルセリン、アセチルコリンを増加させるDMAE(ディメチルアミノエタノール)、レシチン、脳の毛細血管の血流をよくするイチョウ葉エキスなどが有効。また、脳は活性酸素が発生しやすい部位であるため、抗酸化作用のあるイチョウ葉やポリフェノール類もおすすめだ。(鹿島田、対馬)

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